So-net無料ブログ作成
フランス・ボルドー ブログトップ
前の10件 | 次の10件

Chateau Perron 2000 [フランス・ボルドー]

Image-1.jpg
先週は、観測史上初の6日連続の猛暑日。
今日のように30度位だと、少し涼しく感じるくらいです。
早起きして高校野球観戦に熱中している今日この頃。
そして、久々のブログでございます。

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーペロン2000」です。
日曜日にご来店のお客様に飲んで頂きました。
ボルドー右岸、かのシャトーペトリュスを産み出す生産地ポムロール地区の
北部に位置する、ラランド・ド・ポムロール地区のワインになります。

日本では全くマイナーなシャトーですが
意外に掘り出し物に当たるのも、このボルドー右岸地区の魅力的な所であります。
インポーターさんの話だと、17世紀から存在する歴史あるシャトーのようで
平均樹齢60年から70年の古樹から収穫される葡萄だそうです。
何百というインポーターさんが日本に存在し
日々、新しい優れたワイナリーを探し続けているのにも関わらず
こんなシャトーが未だ日本に紹介されて無い。と言うのも不思議な話です。
ボルドー広し!です。

そしてこの地域は、広範囲に渡る粘土質土壌で形成されており
その地質にマッチするメルロー種が多く栽培されています。
このワインも例外無く、メルロー種80%にカベルネ・ソーヴィニヨン種10%
カベルネ・フラン種10%のブレンド比率で造られています。

味わいですが
メルロー種特有の抑えめなタンニンでありながら、しっかりとした骨格を持ち
甘さを伴う奥深い果実香と滑らかで重心の低い、余韻まで続くボリューム感。
2000年のビック・ヴィンテージらしい厚みがありながら
15年の熟成により、こなれた優しいニュアンスへ変わった経過を楽しめ
ビターチョコレートやシガーのタッチと心地良くほのかに香る落ち葉のような熟成香。
バランスの良い素晴らしいコスパ抜群のワインだと思います。

是非、お試し下さい!

田原

そして、そして
繭はお盆も頑張って営業しておりまーす!
尚、恵比寿DAMVIVAは8月16日より23日まで夏休みです。

Chateau Croizet Bages 2001 [フランス・ボルドー]

__.JPG
急に暑くなり、ゴールデンウイークの終わりまで夏日が続くようです。
ゴールデンウイークに旅行に出かける羨ましいお客様を見送りつつ
ワインバー繭は月曜日の定休日以外、通常通り営業しております。
渋谷に来られる方は1杯飲みにどうぞ!

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン
「シャトークロワゼ・バージュ2001」です。
一昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

ボルドーポイヤック地区の格付け第5級のワインです。
18世紀の中頃、クロワゼ兄弟によって畑が買付けられ、このシャトーの歴史が始まりますが
その後、畑の転売が繰り返されオーナーが代わり
1942年、ワイン商ポール・キエの手に渡り現在に至ります。

このポイヤックという地区で生産されるワインは
若いうちは濃く、渋く、青臭く、しかしながら熟成を経ると共に
すべての要素が溶けこみ、調和し、それぞれのキャラクターが共鳴し合う。
重心の低さが、深遠で魅惑的な味わいを醸し出す
カベルネ・ソーヴィニヨン種の醍醐味を存分に楽しめるワインが産み出される地域です。

しかしながらこの「クロワゼ・バージュ」に関して言えば
ポイヤックワインのイメージを裏切られてしまう味わい。だと言えるかもしれません。
かと言って不味い訳ではありませんよー(笑)

若いうちから非常にソフトなタンニンでアタックも穏やか。
青っぽさも殆ど無く、優しいタッチの為、ミディアム・ボディと表記するソムリエもいます。
したがって比較的若いうちから楽しむ事が出来るワインだと言えます。
ですが不思議なのは、「コシ」の強さが無い割には非常に長命だという事です。
今回のこのワインも13年経っている訳ですが
生き生きとした果実感がしっかりと残っており、穏やかなタンニンがあり
まだまだ熟成させてもいいのでは?と、思わされます。

普通、「早飲み」と言われるワインは長期熟成には向かず
何年も熟成させてみても良い方向への味の進行は無く、ただ劣化していくだけ。
長期熟成タイプの高価なワインに関して言えば
若いうちはバランスが悪く、まとまりの無い、荒々しい味わいが多いように思いますが
若いうちから楽しめて、熟成させれば尚、美味しい。
という素晴らしく使い勝手の良いワインであります。
しかし正直な所、ポイヤックの醍醐味を楽しめるか?と言えば
少々物足りなさを感じますが。。。
ただ、美味しい熟成ボルドーワインとしての醍醐味は詰まっていると言えます。

是非、お試し下さい!

田原


Chateau Pichon Longueville Contesse de Lalande 1999 [フランス・ボルドー]

__ 3.JPG
皆様、新年明けましておめでとうございます!
もう1月も9日、3分の1が終わります。
良いお正月を過ごせましたでしょうか?
人生、た・ら・れ・ば無しの1発勝負。
2015年も1日1日、悔いの無いよう、やりきる毎日を過ごしましょう!

さて、偉そうな前置きから、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン
「シャトーピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド1999」です。
昨日ご来店されたお客様に飲んで頂きました。

ボルドーワインを好んで飲まれるお客様に、とにかく人気のあるシャトーです。
うちのお店でも仕入れるとすぐ売れて、又、仕入れても売れるワインですが
近年、じわじわとお値段も上昇し、気軽に飲む。
という訳にはいかない感じになりました。

ボルドーポイヤック地区の特級畑2級のワインで
その品質が1級のワインにも劣らない為「スーパーセカンド」と言われるシャトーです。
又、以前にもこのブログでご紹介した「シャトーピション・バロン」とは親戚筋に当たり
常に比較し続けられる宿命にあります。

先のピション・バロンが男性的で力強いアタックなのに対し
こちらのピション・ラランドはソフトで繊細なアタックの為
「ボルドーの貴婦人」等と言われます。
しかし、その後からくる爆発的な味わいの膨らみは
他に類を見ないエネルギーを感じます。
これ又、貴婦人たる言われなのかも?です。

深遠なベリー系のタッチとインクやヨード、木の皮、シガー、チョコレートといった
様々なキャラクターが溶けこみ、バランス良く、旨く調和しています。
まだまだ10年、20年と熟成して違った表情を魅せてくれると思いますが
飲み頃の期間に入ってる事には間違いないと思います。
又、この畑はサンジュリアン地区にまたがっている事で
バランスが良く、内に秘めた力強さ等々。。。
この味わいの特徴にも大きく影響されているのではないかと思います。

「ボルドーの貴婦人」

お試しください!

そして皆様、本年も繭、ダンヴィーヴァ共々宜しくお願い致します。

田原














Chateau Grand Puy Ducasse 1996 [フランス・ボルドー]

__.JPG
12月に入ってもう5日が経過し、あまり盛り上がりを魅せなかった今年のボジョレーフェアーから
慌ただしい毎日が始まり、いよいよ今年も年の瀬だなーと。
2014年締めくくり、皆様、やり残した事のないよう新しい年を迎えましょう。
私は「仁義なき戦い」のDVDを買いました。(笑)

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーグラン・ピュイ・デュカス1996」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

ボルドー、ポイヤック地区特級5級のワインです。
以前まであまり仕入れた事の無いワインでしたが
試に仕入れた所、非常に良い熟成をしていて驚きました。

畑の北側はシャトームートンとシャトーラフィットに隣接した素晴らしい立地に恵まれており
17世紀に「アルノーデュカス」によって最初の畑が買付けられ
僅か4haの小さなブドウ畑からこのシャトーの歴史が始まりました。
その後、彼の子孫によって周りの小区画の畑も買い取られ
300年に渡りこのファミリーによって経営されています。

1932年には、一族内の相続争いを回避する為に会社として登記され
この時を機に「グラン・ピュイ・デュカス」と言う名が誕生しました。
現在は3か所、計56haもの土地から成り
そのうち約40haでブドウが栽培されており
年間18000ケースのワインが生産されています。
(インポーター資料抜粋)

味わいは、メルロー種の比率が高い事もあり
滑らかな果実味が特徴的で、深みのあるビターチョコレートやシガーのニュアンスと
丁子やシナモン等のスパイスのアクセントが見事に調和しています。
又、木の皮や土っぽさと言った心地よい熟成香も感じられ
まさに飲み頃を迎えているワインだと言えます。

機会があれば是非お試し下さい!

本日、早い時間帯は満席になっております。
22時以降でしたらご案内可能ですので、ご来店前に空席確認のお電話をお願いします。
(カウンターは空きがございます。)

田原

Chateau Ausone 1985 [フランス・ボルドー]

__.JPG
絶好の行楽日和の秋分の日となりました。
抜けるような青空に後ろ髪を引かれながら今日もお仕事です。
本日も通常営業しておりますので、お暇がある方は1杯どうぞ!

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーオーゾンヌ1985」です。
先日、繭の元アルバイトの塚野さんの「遅れたお誕生日祝い」で常連様に開けて頂きました。
ちなみに1985年は塚野さんの生まれ年です。

このワインは、「ボルドー5大シャトー」に加え
「ボルドー9大シャトー」と言われるワインのうちのひとつでサンテミリオン地区にあります。
ちなみに残りの3シャトーは、シャトーシュバル・ブラン、シャトーペトリュス、シャトーディケムです。
その9大シャトーの中で、最も生産量が少ない為、幻のワインとして珍重されており
畑の総面積は僅か7haしか無く、これはシュバルブランの5分の1の大きさです。

そしてこの地は石灰岩と粘土質、砂地が混ざり合った特殊な土壌を持ち
強風の影響を受けない急勾配の斜面になっており、日照量が高い事でも有名です。
その畑には樹齢50年を超えるメルロー種とカベルネ・フラン種が植えられており
それをほぼ半分ずつブレンドして造られます。

元々、このサンテミリオン地区の土壌は
先で述べたように主に石灰と粘土質で構成されており、メルロー種の生育に向いている為
ブレンドの際、カベルネ・ソーヴィニヨン種の比率が少ないのが常ですが
このワインはカベルネ・ソーヴィニヨン種を一切使わない事も特徴です。

そして、先のシャトーシュバル・ブランとこのオーゾンヌには
「第一特別級A」と言う最上級の格付けがされている事から比較される事が多いですが
味わいは真逆と言っても過言では無く、シュバル・ブランが濃厚で筋肉質なイメージに比べ
このオーゾンヌはそのエレガントさから「ボルドーのブルゴーニュ」と言われる程です。

さて、味わいですが
抜栓仕立てはどんよりとした厚い雲がかかった梅雨空のようなジメジメとした
固く閉ざした感じがあったので直ぐにデカンタ。
デカンタしてからはぐんぐんと開き始め
1時間くらい経過すると爽快な素晴らしい青空が顔を覗かせました。

カカオ、シガー、ドライレーズン、トリュフ等の魅惑的な香りに続き
丁子や八角等のエキゾチックなタッチが合い混じり、複雑な質感を醸し出しています。
重心が低く、豊潤な瑞々しさと果実の力強さを感じさせながら
永き熟成からくる奥行きのある構造は、水彩画のような淡い軽やかなタッチにも感じさせ
まさに今日の秋空のような清々しさを憶えます。
「ボルドーワインのエレガントの極み」と言えるワインではないでしょうか。

「ボルドーのブルゴーニュ」
機会があればお試し下さい!

でも、今日はテラス席でビールですな!(笑)


田原






Chateau Clerc Milon 1989 [フランス・ボルドー]

__ 2.JPG
4年に1度のサッカーワールドカップも終わり
私の寝不足な毎日もようやく終わりました。
日本代表は非常に残念な結果に終わりましたが
決勝ラウンドを観ていると、やはり世界との差はまだまだ大きいな。
と、感じずにはいられない程、クオリティーの高い試合ばかりでした。
戦術がどーとか、監督の采配がどーとか。では無いですな。あれは。
ワールドカップを経験した事の無い解説者が
ここぞとばかりに、あーだ、こーだ言ってるのを聞くと、それこそ侍ブルーになりますなー。
子供の頃から人一倍努力してきて、そしてまぎれもなく今現在での
日本サッカー界のトップ選手11人で全力で戦い
そして、僕らに夢を魅せてくれた訳ですから
皆で暖かい賞賛を送りましょう!
日本はブラジルじゃないよー

という事で、久々にブログを更新してみようとパソコンに向かい
今日もメッシのキレのあるドリブルようなブログを書きたいと思います。(笑)

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン
「シャトークレール・ミロン1989」です。
昨日ご来店頂いたお客様に飲んで頂きました。

ボルドー5大シャトーのひとつ、「シャトームートン」が所有している畑です。
この「シャトームートン」と隣の「シャトーラフィット」の間に位置するのが
この「クレール・ミロン」で、この上ない好立地にある事は言うまでもありません。

フランスでは城館の事を「シャトー」と言いまして
ボルドーのワイナリーに行くと、ビックリする程立派な城館が沢山有り
その周りにブドウ畑が整然と並んでいるのが
ボルドーワイン畑のおなじみの光景でありますが
このシャトーは城館は持っておらず、シャトームートンで醸造されます。
因みに、料理の付け合せに使うジャガイモを成形した「ポム・シャトー」は
この城館の柱の形を模した物です。

そしてこのワインのラベルに描かれている
「結婚式でダンスをするこの幸せそうな2人」とは対照的に
第2次世界大戦を機に存続も危ぶまれたシャトーでもある事は
以前このブログでも紹介しました。

このワインは一般的に、早い段階から柔らかいタッチでタンニンもソフトな為
外交的で若いヴィンテージでも楽しめる。と言われますが
「ヴィンテージのボルドー」だけに
この1989年というビックヴィンテージは特別だと思います。
25年の熟成を経ていますが、未だ堅牢な骨格を持ち
タンニンは柔らかいのですが、まだ完全には溶け込んでいない印象です。
伸びのある滑らかな果実味とスパイスのアクセントが効いた複雑なテクスチャー
膨らみのあるオーブの中で柔と剛。光と影が交差する。(by アルフィー)(笑)
そんな対極的な要素が重なり合った部分にしか無いキャラクターが共存し
ここにしか無い特別な味わいを醸し出しています。
まさに、熟成ワインの真髄がここにあると言えるでしょう。

機会があれば是非お試し下さい。


田原



Chateau Haut Brion 1997 [フランス・ボルドー]

Image-1.jpg
最近、深夜の時間帯が忙しいです。
日も長くなり、温かくなり、少し遅い時間まで飲むか。
と言った感じになっているのでしょうか。
昨日も遅い時間から込み合い、料理の注文もかなり入り、追われました。(笑)

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーオーブリオン1997」です。
オーストラリアからご旅行で来られたお客様に飲んで頂きました。

言わずと知れたボルドー五大シャトーの一つです。
そして、この偉大なる五大シャトーと言われるワインの中で
1855年のメドック地区ワインの格付けの際
その傑出した品質から唯一、メドック地区以外のグラーブ地区から
特例として1級に選出されたワインになります。
(当時は、シャトームートンを除く、ラトゥール、ラフィット、マルゴー、そしてこのオーブリオンの
 4つのシャトーが1級格付けになりました)
1550年より約500年の歴史あるシャトーで
この長き歴史の中で、高評価を得た時代、評価を落とした時代と紆余曲折ありましたが
この威厳あるラベルは常に威光を放ち続けています。

又、ナポレオン戦争で敗戦国となったフランスの処遇を決定する為に
1814年に行われたウイーン会議において
各国の首脳人に連日連夜このオーブリオンが振る舞われた事で
会議の場が和み、フランスは敗戦国であるにも関わらず殆どの領土を失わずに済んだ。
という逸話があり、「この奇跡をもたらしたのはフランスにシャトーオーブリオンがあったからだ」
とまで言われました。

そしてこのシャトーの最大の特徴として、メルロー種とカベルネ・フラン種の比率が多く
長期熟成に耐えられる。というよりは長期熟成を経て初めて真価を発揮する。
というワインで、出来の良い年だと100年後も美味しく飲める。等と言われます。

以前、ワインのコンサルティングのお仕事をやっている知人に聞いた話ですが
1940年代のシャトーオーブリオンをシャトーから頂く機会があり
どうやって運ぼうか。と迷った挙句、宅急便は色々な意味で危険なので避け
ちょうど妹の旦那さんが航空会社でパイロットとして働いていたので
その義理の弟にお願いし、気圧が安定しているコックピットに積んで持って帰ってもらったそうです。
後日、ワイン仲間とそのオーブリオンを開けて飲んだそうですが
50年以上も経過しているワインにも関わらず、味わいが素晴らしいのは勿論の事
上澄みに澱が全く無く、最後に5ミリ厚さくらいの澱の塊が
瓶からポトッとグラスに落ちてきただけだったそうです。
ワインへダメージを与える最も大きな要因は温度変化や移動だと言われますが
50年以上もずっと蔵から一歩も出てないワインはやはり素晴らしい。というお話です。
なのでネットショップで売られているワインで「蔵出し」や「蔵直」を頻繁にうたうのは
そーゆー事ですが、実際はそーでないワインも沢山出回っているようです。

それはさておき味わいです。
1997年のヴィンテージですので17年経過している訳ですが
まだまだ若々しさを感じ、滑らかで舌に纏わりつくような繊細で柔らかいタンニン。
とは対照的な、なめした皮やインクのようなワイルドな動物的なニュアンス。
そこに丁子やナツメグのアクセントが加わり、その全ての要素がバランス良く調和して
素晴らしいハーモニーを醸し出しています。
一時、1997年のボルドーは良くない。といった評価も出回り
だから早飲み出来る。と言われ続けて10年くらい経ちますが。。。
個人的にはそんな事は全く無いと思います。
むしろまだまだ寝かせても味わいが深まるのではないかと思います。
(勿論、シャトーによって差異はありますが)

フランスを救った奇跡のワイン。

お試し下さい!


田原



Chateau Lagrange 2003 [フランス・ボルドー]

__.JPG
今日も良いお天気です。
この、少しだけ肌寒いけど温かい。みたいなこれからの1ヶ月ぐらいが
1年で最高に気持ちの良い季節ではないでしょうか?
と、TBSラジオのようなあたりさわりの無いコメントからブログの始まりです。

本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーラグランジュ2003」です。
昨日ご来店の常連様T様に飲んで頂きました。

以前にもブログで書いたような?書いてないような?
ボルドーワインに於いて一般的にバランスの良さで定評のある
サンジュリアン地区、グラン・クリュ3級のワインです。

そして、ご存じの方も多いと思いますが、日本の企業、サントリーさんが経営しております。

1970年代までは評価の悪かったこのシャトーを1983年にサントリーが買収。
ボルドーのシャトーが欧米諸国以外の国の手に渡ったのはこれが初めてだと言う事もあり
当時、「日本人がワイン造りなど出来る訳無い!」等と屈辱的な記事も書かれたそうで
フランス国内では決して歓迎ムードとは言えない状況だったようです。

サンジュリアンという恵まれた立地にありながら
経済的事情により情熱を失ったオーナーの元、荒廃地とまで言われたブドウ畑。
その荒れた大地にもう一度「命」を吹き込む為
ワイン醸造学の権威である、ボルドー大学の「エミール・ぺイノー博士」が迎えられました。
そしてもう1人、日本側の責任者として抜擢されたのが
「サントリーの神様」とまで言われた鈴田健二氏。
ボルドー大学ワイン醸造学科でエミール・ぺイノー博士の下で醸造学を学んだ人でした。
この2人にプラス、ディレクターとして「ぺイノーの右腕」と言われた「マルセル・デュカス氏」を加えた
最強トリオによって復活へのノロシが上げられました。

土造りからブドウ樹の植え替え、城館の修理から醸造所の大規模な設備投資を行い
小さな努力の積み重ねと共に、大胆な資本投入等々。。。
短期間で奇跡的とも言える程の復活を遂げました。
1990年代のフランスメディアでは
「日本の禅の精神でこのシャトーは栄光を取り戻した」
とまで賞賛されるシャトーへと変貌を遂げました。

戦後、トヨタやパナソニックが世界を席巻し、日本人の能力の高さを証明しましたが
ワインの世界では、このサントリーが「大和魂」を魅せてくれたのでないでしょうか。

味わい?

ここまで書けばもういいでしょう。

起死回生のワイン。大和魂で造ったフランスワイン。「シャトーラグランジュ」

飲んでみる価値あり!です。


田原




Chateau Pichon Longueville Baron 1986 [フランス・ボルドー]

__.JPG
この前お正月だと思いきや、1月も明日で終わりです。
東京は先程から冷たい雨が降り始めています。
ワインを飲んで温まりましょう!(笑)

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン
「シャトーピション・ロングヴィル・バロン1986」です。
昨日の深夜にご来店されたお客様に飲んで頂きました。

ボルドーワインにおいて、1級のワインにも引けを取らない味わいの格付け2級ワイン。
「スーパーセカンド」等と言われるワインであります。
同じ2級挌付けの「ピション・ラランド」と混同されたりもしますが
両者はずっと以前から比較され続けている宿命のライバルでもあります。

1850年当時ロングヴィル伯爵の畑として「シャトーピション・ロングヴィル」として存在しましたが
伯爵の他界後1860年より正式にピション・ラランドとピション・バロンに分割されました。
その後其々オーナーが変わり、ピション・ラランドが父親から畑を相続したランクサン夫人。
ピション・バロンは保険会社のアクサ・ミレジムが所有しています。

そしてこのバロンは60年代。70年代と酷評を受け続けていたシャトーですが
80年代からシャトーリンシュ・バージュのジャン・ミシェル・カーズ氏を迎え
高評価を取り戻していきます。
素晴らしい食材を生かすも殺すも料理人次第。と同じで
ワインもどんなにポテンシャルのあるブドウ畑でも
それを育てる人。仕込む人。の優れた能力がないと素晴らしいワインが造れない。という事です。

今回の1986年というのはボルドーのビック・ヴィンテージです。
抜栓仕立ては少しばかし蒸れたような嫌な香りもありましたが
空気と触れて覚醒し、なめし革、たばこ、ローストしたコーヒー、チョコレート等
魅惑的でグラマラスな大人の女性を感じさせ
クラクラするような妖艶な長い、長い余韻へと連れて行かれます。

ピション・ラランドがメルロー種を多くブレンドするのに対し
このピション・バロンはカベルネの比率が高く
骨格のしっかりとした長熟で古典的なスタイルで造られる事もある為
30年近くも経っているにも関わらず、素晴らしい大地のポテンシャルを感じとれます。

是非、お試し下さい!


田原



Chateau Pape Clement 1985 [フランス・ボルドー]

パプクレマン.jpeg

「シャトー パプ クレマン ‘85」

クラーヴ地区の格付けシャトーであり
13世紀から続く、ボルドーで最も古いシャトーの一つです。
シャトー名である「パプ クレマン」とは
元々の所有者であるボルドー出身の貴族ベルトラン・ドゥ・ゴトが教皇になり
法王クレマン5世を名乗った事から由来しています。

そんな歴史あるシャトーであったため、1950年から1970年台までは誰しもがその品質に信頼を置き
素晴らしいワインを作り続けていましたが、その長年の実績と自信からでしょうか?
品質管理、設備投資を怠るようになり1975年以降は
カビ臭く新鮮味に欠ける出来の悪いワインだったそうです。

ですが1985年、醸造家であるベルナール・ビジョルが雇い入れられたことにより
急激に品質が改善され、見事に歴史あるシャトーの復活を遂げることができました。
現在シャトーはベルナール・マグレにより運営されており
今やオーブリオン、ラミッションオーブリオンにも匹敵すると言われるほどのワインが作られています。

このシャトー復活劇の始まりとなった記念すべき年である「1985年」。

今回ご紹介するこのワインと、私が生まれました。

どうも、塚野です。
だいぶ前置きが長くなりました。すいません。

このワインは私の誕生日祝いという事で、お店からプレゼントして頂きました。
本当に、本当に、ありがとうございます!!

良い品質管理の下28年の時をかけて熟成したこのワイン
まさに今、飲み頃を迎えているかと思います。
(もちろんこのワインのポテンシャルからするとさらに熟成させても美味しいはずですが)

ワインの色調はしっかり熟成が進んだきれいなガーネット色に染まり
香りはカシスなどの甘い果実の香りの中に
湿った枯葉や土、シガー、カカオなどの香りが混じり
フレンチオークの樽の香りが全体を包み込んでいます。

目を閉じて香りを感じると、ひんやりとした蔵の中で静かにワインが熟成していく情景が広がり
保存状態の良さを感じることができます。

そして口に含むと全く抵抗することなく喉の奥へと流れこみ
まさにビロードと表現するに相応しい舌触りから
鼻にすっと抜けていくエレガントなブーケ
そして長い余韻と共に魅惑的で力強い香りを放ち続けます。

これが28年間の熟成を遂げたワインの素晴らしさであるということを改めて実感し
このワインを飲んだ瞬間、言葉では言い表せない感動と喜びを感じました。

28年間の人生において、ワインと出会ってからは4年
ここで働かせて頂いてからは2年が経ちました。
この2年を振り替えり、最近やっと本気でワインに向き合えてきたような気がします。
(だいぶ遅いですが!)

これからの1年においては、このワインのように魅力的に輝き
また1年歳を重ねるごとに、自分らしく素敵な女性に成長したいと願いつつ
最後まで美味しく飲ませていただきました。

最後の一口まで高級なビターチョコを思わせるような味わいである「シャトー パプ クレマン’85」。

またいつか出会えることを期待して。

みなさんも自分の生まれ年ワイン、試されてみてはいかがでしょうか。


塚野
前の10件 | 次の10件 フランス・ボルドー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。